くたびれ内科医

心エコー

PISA(Proximal Isovelocity Surface Area)法

PISA法は、僧帽弁閉鎖不全症や大動脈弁閉鎖不全などの評価で使われます。今回、一次性僧帽弁閉鎖不全に対する評価を例にしながら、PISAの原理について説明したいと思います。PISA法による僧帽弁閉鎖不全症の評価僧帽弁閉鎖不全症を客観的に評価す...
心エコー

エコーによる心拍出量の測定とその理論的背景

エコーでの心拍出量の測定は、血流の断面積とその断面を通過するVTI (時間速度積分値)を掛け算して算出されます。心不全の評価だけでなく、弁膜症の重症度や短絡性疾患の逆流量・率の評価にも用いられます。計測する際の全体的な注意点としては、きれい...
高血圧

高血圧の治療:簡易版

実臨床で、ざっとみて、参考にしていただけるであろう内容をまとめました。1. 食事療法:塩分は可能な範囲で意識して減らすようにだけ伝える。 ・減塩が必要な理由は、簡単にいうと血圧は余分な塩分を体の外に出すために上がるからと伝える高血圧:塩分感...
心不全とは

心不全診療に必要な血圧の調整系について

心不全診療において、循環不全の有無、うっ血・溢水の評価をおこうなうことは必須で、その前提知識として、短期的に血圧や循環血液の量がどのように調整されているかを知ることはとても重要です。短期的な血圧調整のシステムについて血圧を一定の値に収めよう...
高血圧

高血圧:診断と二次性の除外について

はじめに高血圧の「診断」には大きく2つの意味があります。ひとつは「本当に高血圧かどうかを見極めること」、もうひとつは「高血圧だとしたら、その原因が治療可能なものか、つまり二次性か特発性かを判断すること」です。​実際の臨床で問題になる点は大き...
高血圧

高血圧:血圧調整と塩

本態性高血圧の患者で、血圧が高くなり始めるきっかけとして、塩分摂取量と塩分に対する感受性が最も重要であろうと考えています。血圧と塩分排泄の関係高血圧の初期形成に最も重要な要素は、塩分感受性と食塩摂取量であろうと考えています。 塩分を過剰摂取...
脂質代謝異常

中性脂肪の薬物治療をするときは?

中性脂肪の薬物治療をするときは?現時点での個人的な中性脂肪の薬剤治療の方針・急性膵炎の予防のため、500mg/dl以上であれば、フィブラートによる治療を行う。・動脈硬化予防としてはかなり限定された状況でのみ、フィブラートによる治療を行う。 ...
脂質代謝異常

薬剤による中性脂肪の低下に関してはほぼエビデンスはないという話

外来をやっていると、内科の隣のブースから「健康診断で中性脂肪が高いですね。このままだと脂肪肝になって、動脈硬化が進むので治療しましょう。パルモディアという中性脂肪を下げる薬をだしますね」という同僚医師の声が聞こえてきました。それぞれの医師に...
脂質代謝異常

コレステロールのこれから ― 量だけの評価から、粒子数を踏まえた評価へ

はじめにコレステロールについては新たな知見が集積しつつあり、近い将来、血液検査の評価項目が見直される可能性があります。すぐにではありませんが、今後は 量・濃度としてのnon-HDLコレステロール と 数としてのApoBおよびLp(a) がよ...
急性心不全治療

強心薬・昇圧薬:具体的な薬剤の使用方法

強心薬と昇圧薬について、私自身が実際に行っている使用方法を紹介しようと思います。特に強心薬は、慢性心不全の急性増悪をイメージした使い方になります。心筋炎や急性広範囲心筋梗塞などの場合には、一気に医療資源を投入する必要があるので、下の記載とは...
高血圧

電子血圧計(オシロメトリック法)による血圧測定

聴診法とは、まったく測定原理が異なる。電子血圧計は、血管の振動から生じるカフ内の振動を計測し、その値が最大となる平均血圧を実測している。その後、振動の変化や既存の膨大なデータなどの諸条件から、最終的には数学的に収縮期圧及び拡張期圧を計算によ...
高血圧

高血圧:そもそも血圧とは何か。

心臓の収縮による血流、血管の弾性、さらに脈波による血圧の成立や、コロトコフ音についても解説。高血圧とは、血圧が高い状態。では、血圧とは?高血圧とは、血圧が高い状態です。では、血圧とは何かというと、血液が血管の内壁に対して垂直方向(外側)に及...
心エコー

日常診療における心エコーのとり方

日常診療の心臓超音波検査心臓超音波検査は、心不全だけでなく、あらゆる心疾患にかかわる重要な検査です。心不全の基礎となる疾患の推定や弁膜症の有無、心拍出量の推定などができ、また、初診時、急性期、慢性期などあらゆる時期において有用な検査となりま...
急性心不全治療

急性心不全治療(4):血管拡張薬について

血管拡張薬は、動脈系と静脈系の2つに分けられる。血管拡張作用には、大きく分けて2つ、動脈系の血管拡張と、静脈系の血管拡張があります。ただ、明確に分かれるというよりは、両方の作用を持つが、静脈系の作用が強いなどどちらの作用がより強いかで考える...
急性心不全治療

急性心不全治療 (5) : 急性期の心拍数の管理について

入院中の心拍管理:モニター心電図のトレンドに留意  リエントリー性不整脈の見落としに注意心房細動での頻脈はよくあるが、洞調律で120bpmとか140bpmの時には要注意。心不全で、徐脈にすると、心室性不整脈が増加することがある。ジギタリス製...